教えてくれたのは……ファイナンシャルプランナー・原田茂樹さん

ファイナンシャルプランナー。「家計平和から家庭平和へ」をモットーに、主に子育て世代に役立つお金の知識を届けている。通称「節約お兄さん」として、Instagramを中心に固定費を浮かせる節約術や資産形成について発信中。
海外旅行前に知っておきたい!お金の安心準備「3か条」
年末年始などの長期休暇に、海外旅行を予定している方も多いのではないでしょうか。旅先でのトラブルを防ぐために、「お金の準備」はとても大切です。原田さんによると、現地での支払い方法や盗難対策を意識することが、安心して旅を楽しむカギになるそうです。
今回は、原田さんに教えていただいた「お金の安心準備3か条」をご紹介します。
1.決済は、現金よりも「クレジットカード」をメインにする
海外では、現金よりもクレジットカードでの決済が基本です。その理由は、以下の2つです。
理由1.手数料レートの心配を軽減できる
現金を両替する場合、両替所や空港はレートが悪く、さらに手数料が上乗せされています。一方、クレジットカードなら、「カード会社の為替レート+海外事務手数料(1.6〜2.2%)」で済むため、トータルで安くなるケースが多いです。
理由2.盗難、紛失リスクを軽減できる
現金の場合、盗難に遭うと100%返ってきませんが、クレジットカードには盗難補償がついていることがほとんどです。また、カードによっては、携行品補償(持ち物の盗難や破損を補償してくれる保険)がついている場合もあるので、出発前に確認しておきましょう。
2.クレジットカードのブランドは「最低2種類」は用意する
旅行先で「使えない!」と困らないように、複数のブランドのクレジットカードを用意しておくことも安心につながります。
キャッシュレス決済が一般的になってきたとはいえ、国によって使えるカードブランドが限られることがあります。行き先の国でどのブランドが広く利用されているかを、事前に把握しておきましょう。
たとえば、VisaやMastercardは多くの国やお店で使えます。一方JCBやAmexは対応していない国・店もあり、特にヨーロッパでは利用できる場所が限られる場合があります。
3.盗まれる可能性が高いことを前提に動く
特に初めて海外旅行をする方に伝えたいのは、「海外では想像以上に盗難が多い」ということです。実践しやすい盗難対策方法を紹介します。
日本では、カフェやレストランで荷物を置いたまま席を離れても問題ないことが多いですが、海外では目を離した数秒で盗まれることもあります。
現金は一か所にまとめず、バッグの隠しポケットなどを活用して分散して持つのがおすすめです。また、ホテルの客室に置いていた荷物から財布が盗まれるといった事例もあります。“客室だから安心”と思わず、鍵付きのスーツケースに保管する、または貴重品用のロッカーに入れるなど、しっかり対策しておきましょう。
事前の備えで、「お金のリスク」を減らす
旅を思いきり楽しむためには、事前の備えが何より大切です。お金まわりのリスクを減らして、快適な旅を実現させてくださいね!




