教えてくれたのは、ウェルスナビ株式会社 小松原さん
働く世代が豊かさを実感できる社会をつくりたいという理念に共感し、ウェルスナビにセミナー講師として入社。これまでに、1,000回以上の資産運用セミナーに登壇し、参加者からの多くの質問にも答えている。1級ファイナンシャル・プランニング技能士。
なぜ「NISA貧乏」が話題に?
この背景には将来への不安があるとみられ、特に収入がまだ多くない若年層に多い傾向があると言われています。物価上昇や年金への不安が続く昨今、現在の生活や将来への懸念は尽きないのは当然のことかもしれません。
「早く積立額を増やさなければ」と焦る気持ちは分かりますが、まずは今の生活を犠牲にしていないか、もしものための預貯金はあるかを振り返りましょう。今を犠牲にすることは、めぐりめぐって、将来のための備えを長期目線で続けるという、一番大切な目的を揺るがしてしまうためです。
次に解説する3つのルールを、自分の投資のペースをつかむ参考にしてみてはいかがでしょうか。
ルール1.まずは「月収の3〜6か月分」を確保する
資産運用を始める前に、まずはもしものための預貯金を生活予備資金として確保しましょう。
家電の突然の故障、冠婚葬祭、急な病気やケガなど、人生には予期せぬ出費がつきものです。こうした急な出費には、すぐに引き出せる預貯金で備えるのが望ましいです。
もし全財産を投資に回していると、いざという時に運用している商品を売却(現金化)しなければならなくなります。投資は長期で続けるほど効果が出やすいため、途中で取り崩すのはもったいない行動です。
生活予備資金の理想は「月収の3〜6か月分」の預貯金です。もしハードルが高ければ、まずは月収の1か月分を貯めることから始めてみてください。確かな土台があってこそ、腰を据えて資産形成ができるようになります。
ルール2.無理のない積立目安は「月収の10%」
では、どのくらいの投資額が続けやすいのでしょうか。
今の生活を圧迫しないためには、投資額は月収の10%程度を目安にするのがおすすめです。月収が25万円であれば、毎月2万5,000円程度となります。
もし10%も投資に回すのは厳しいという場合は、まずはスマホ代や保険料などの固定費の見直しから着手してみましょう。
ただし、この目安に縛られすぎる必要もありません。毎月1万円でも積立ができているなら、資産形成の第一歩を踏み出せていると、ポジティブにとらえてください。
ルール3.周りに惑わされず「自分の軸」を守る
SNSを見ていると「毎月〇万円積立」「資産〇〇万円達成」といった報告が目に留まり、つい自分と比較してしまう方もいるかもしれません。また、NISAの生涯非課税枠が1,800万円に拡大したことで「早く枠を埋めなければ」と焦ってしまうというケースもあります。
しかし、他人の状況や制度に振り回される必要はありません。大切なのは、周りではなく自分自身のライフプランに合わせたペースを維持することです。
まとめ
積立額の多い人の話題を聞くと、「自分は今のままでよいのか」と不安になるのは自然な心理です。
周りに流されず自分の軸を守るためにも、今回ご紹介した生活予備資金の確保と月収の10%という目安を、一つの指針にしてみて下さい。
資産運用は、あくまで人生を豊かにするための一つの手段に過ぎません。今の自分の生活や幸せも大切にしながら、未来の自分のために、コツコツと資産を育んでいきましょう。
※画像はAIを用いて制作しています。



