食費の節約効果は低い
日々の生活費を抑えるため、食費の節約を意識している人は多いでしょう。しかし、実は食費の節約効果はあまり大きくありません。
たとえば、普段は1パック250円で買う卵を、安いスーパーで200円で買ったとしましょう。節約効果は50円で、コスト20%カットとなります。同様に、安いスーパーに行ったり、節約メニューを工夫したりして、毎月の食費を20%節約したとします。毎月8万円の食費がかかっていた家庭は、6万4000円となり、1万6000円の節約となります。
確かに、1万6000円の節約はうれしいものですが、安いスーパーに行く手間や時間を考えると、それなりに労力がかかります。また、牛肉やお魚などを買わずに、豆腐や納豆などの安い食材ばかりの食卓は、子どもから飽きたと言われたり、栄養バランスが偏ったり、ストレスがたまったりする可能性もあります。
結果として、その手間を掛け続けられなかったり、生活の質が落ちたりすることにつながっていき、節約できると言っても効果は限定的でしょう。
固定費の節約効果をチェック
そこで、日々の食費は大きく変えずに、別の支出を減らして、家計を節約する方法を考えてみましょう。実は、食費よりも簡単に費用を削れる項目があります。それは、固定費です。
固定費とは、毎日生活をしているだけで、一定額かかる費用です。主なものには、家賃、駐車場代、電気ガス水道の基本料金、スマートフォンの月額基本料、動画配信サイトなどのサブスク費用などです。
具体的にどう減らす?
たとえば、少し駅から遠い部屋や、築年数がたっている部屋にすると、家賃は駅近・新築物件などと比べて2万円くらい変わることがよくあります。住居を選ぶ際に、少しでも安い家賃にすれば、それだけで食費以上の節約になります。
また、すぐに引っ越しするのが難しいという人は、そのほかの固定費を見直してみましょう。見直すのにおすすめなものは、電気ガス水道の基本料金、スマートフォンの月額基本料、動画配信サイトなどのサブスク費用です。
電気ガス水道の基本料金は、契約している会社を変えたり、すべて同じ会社に統一したりすると、割引を受けられることがあります。また、格安SIMのスマートフォンに変更すると、大手通信会社よりも基本使用料が5000円近く下がる例もあります。そして、あまり使用していない動画配信サイトを契約している人は、サブスクを解約しましょう。それだけで月1000円以上の節約につながる可能性があります。
保険も大きな固定費のひとつ
さらに、大きな固定費としては、毎月支払う保険料があります。子どもが小さいうちは手厚い保障が欲しいと、保険料が高い保険に加入している人もいるでしょう。さらに、がん保険、医療保険、学資保険など複数の保険に加入している人もいるかもしれません。
実は、日本の場合、公的な健康保険制度や高額療養費制度が充実しているため、実際の医療費の自己負担額は思った以上に大きくないケースがあります。夫婦共働きのケースや、ここ半年間くらいの生活費がすでに貯蓄できている場合は、高額な保険料の保険に加入していなくても、経済的に困るリスクはそこまで大きくありません。過剰な保障内容の保険に加入している場合は、固定費となる保険料を下げることができないか見直ししてみましょう。
あなたにとって節約効果が高いのは?
あなたの家庭の支出の中に、節約できそうな固定費はありましたか。家のすべての固定費を節約できれば、食費1万6000円の節約金額を超える可能性は十分にあります。固定費を削減するには、契約の変更手続きなどを行う必要があって少し面倒に思うかもしれませんが、一度契約を変えてしまえば、その後は自動的に毎月節約することが可能です。食費の節約を行うよりも、固定費を節約することができないか、検討してみましょう。





