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「世界の賃金」をチェック!日本は何番目?“最低賃金月50万円以上”の国もご紹介

働く・学ぶ

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2025.07.26

みなさんは、世界のさまざまな国の賃金はどのくらいか知っていますか。今回は、日本の賃金は高い方なのか、日本より賃金が高い国はどこなのかなど、世界の賃金について解説します。最低賃金が月50万円以上の国もご紹介します。

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日本の賃金は高いの?世界で何番目?

世界の平均賃金は、ILOSTAT Database(労働統計総合ベース)というサイトで確認することができます。ここでは、データを公表している国の賃金が掲載されています。少し古いデータもありますが、男女別や、時給、月給などを調べることが可能です。

財布のお金出典:stock.adobe.com

このサイトによると、日本の1ヶ月の最低賃金は、1777ドルとなっています。1ドル150円で換算すると、26万6550円です。これは、日本の最低賃金で月4.33週間働いた場合の金額となります。

日本は世界で20位!

また、こちらで公開されている160以上の国や地域で、日本の賃金は上位20番目となっています。日本よりも賃金が高い国としては、スイス、ドイツ、ルクセンブルク、オーストラリア、イギリス、オランダ、ニュージーランド、ベルギー、アイスランド、カナダ、フランス、韓国、アイルランド、サウジアラビア、スペインなどがあります。

このデータから、ヨーロッパの国々の賃金が比較的高いことが分かります。また、お隣の韓国の最低賃金は2228ドルで、日本より最低賃金が高くなっています。

最低賃金月50万円以上の国は?

世界の中で、最低賃金が最も高いスイスは、月3691ドルとなっており、日本円で約55万円です。2位のドイツは、月2765ドルで日本円約41万円、ルクセンブルクは、2752ドルで日本円約41万円、オーストラリア2752ドルで日本円約40万円となっています。

最低賃金が月40万円だとすると、年収は480万円です。日本に比べて、低所得者層の最低賃金のレベルが高いことが分かります。

ヨーロッパ出典:stock.adobe.com

ただし、最低賃金が高い国は、物価も高い傾向があります。日常生活の買い物をする際に、食料品などの価格が日本よりも高い場合が多いでしょう。日本から、これらの賃金が高いヨーロッパの国々に旅行に行くと、物価の高さに驚くかもしれません。

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収入を増やす方法とは?

世界160カ国の国や地域の中で、日本の最低賃金は20番目です。世界の国々と比較すると、決して低い賃金ではないかもしれませんが、最近の日本の物価上昇の影響を受けて、生活が苦しいと感じている方もいるかもしれません。

時給を増やす

同じ労働時間を働くとして、毎月の収入を増やすためには、1時間でもらえる時給を増やす必要があります。つまり、より時給が高い仕事をすればよいのです。時給が高い仕事とは、一般的に、専門知識や高度な技術が必要となったり、専門の資格を取る必要があり、医師や弁護士、ITプログラマーなどが該当します。

年齢にもよりますが、40代50代の方が、これから医師免許をとるために大学に入りなおすなどは、なかなか大変です。そのため、今自分ができることを活かして、より高時給な仕事をすることができないか、検討してみるとよいでしょう。

例えば、長年専業主婦の方でも、人とは違う料理や掃除技術を上手に宣伝することで、ライターなどの仕事に結びつけることができるケースがあります。普通の人とは違う自分の強みを発見し、上手に仕事につなげていけるとよいでしょう。

自宅で勉強する女性出典:stock.adobe.com

まとめ

今回は、世界の賃金と、収入を増やす方法をご紹介しました。他の国や日本の最低賃金と自分の収入を比較すると、自分の立ち位置を客観的に分析することができますね。今回ご紹介した内容を参考にしながら、今後、自分の収入を増やすことができないか、ぜひ検討してみてはいかがでしょうか。

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著者

下中英恵

下中英恵

東京都出身。2008年慶應義塾大学商学部卒業後、三菱UFJメリルリンチPB証券株式会社に入社。富裕層向け資産運用業務に従事した後、米国ボストンにおいて、ファイナンシャルプランナーとして活動。現在は日本において、資産運用・保険・税制等、多様なテーマについて、金融記事の執筆活動を行っています。

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